甲状腺機能障害という疾患

女性に多く、他の疾患と混同されがちな病気です。

 ”甲状腺”とは、首の前側にある器官で、新陳代謝を促すホルモンを出す部分です。

 よく知られているのは、ホルモンを過剰分泌する『バセドウ病』。
この病気は、常に新陳代謝が活発すぎるため、「疲れる」「食べても痩せる」「動悸」「発汗」「イライラ」「手が震える」などの症状が特徴です。また、「目が突出し、首の前側が腫れる」などの症状でも判断できる場合もあります。

 逆に、ホルモンの分泌が少ない『橋本病』という病気もあります。
新陳代謝が低下する為「元気がない」「寒気がする」「むくみによる体重増加
白髪」「脱毛」「嗄れ声」「筋力低下」なと老化現象のような症状がでます。
 軽症の場合は症状がでにくいことや、うつ病や認知症と間違えられやすいなと、内科医でも判断が難しい疾患です。

これらの症状に心当たりがある、または薬を飲んでも改善されない症状がある、というときには早めに専門医に相談しましょう。

 当院は、甲状腺疾患にも積極的に取り組んでおります。

まずはきちんと診断を!

 甲状腺疾患は、男性にくらべて女性の患者さんが5倍ほども多い疾患です。バセドウ病のような亢進症の場合のイライラ、感情の爆発や朝起きられないなど、また、橋本病のような低下症の場合の無気力、眠気、物忘れ、脱力感などの精神症状には、特にご家族の理解が不可欠です。

 ご家族の理解が得られないがために、つらい症状を我慢しつづけ、診断や治療が遅れているケースもあります。

 きちんと診断をし、適切な治療を医師のもとで続けていけば、まったく通常と変わらない生活を営むことができます。

 快適な生活を取り戻すためにも、おかしいな、と思ったら早めにご相談ください。

内科・循環器科

あらた内科医院
院長 荒田 義久
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