狭心症と心筋梗塞

動脈硬化がすすみ冠動脈の血流が悪くなると胸痛がでます。

 動脈硬化がすすみ、血管の内側が狭くなると血流が悪くなります。それによって、心臓を動かす血液が不足する状態がおこります。(「心筋虚血」といいます。)
 この状態になると、心臓が危険信号を発します。それが胸痛または胸の圧迫感となってあらわれます。
 これが「狭心症」です。

 さらに冠動脈の内側が狭くなりふさがって、まったく血流が通じないままになると、その部分の心筋細胞が壊死してしまい、命にかかわってきます。
 これが「急性心筋梗塞症」です。

こんな症状に注意しましょう!
階段をあがるときや
急いで歩いたときに
胸の痛みがおこり
数分間続く

寝ているとき、胸の
痛みで目が覚める

明け方トイレに行ったとき
洗面をしているときに
胸の痛みがおこる
安静時・運動時関係なく
突然、前胸部に激しい痛みがおこる


持続性の強い胸痛とともに
圧迫感や締め付け感も続き
痛みが続くために不安感や
恐怖心がおきる

動悸、息切れ、冷や汗、
めまい、脱力感を伴う


 狭心症の場合、ほとんどが医師にかかる際はすでに発作がおさまっていて、心電図に異常はみられないことが多くあります。そのため、たいしたことはないと考えて通院しないまま現状の生活を続けていると、やがては必ず心筋梗塞症に至ることになります。また、糖尿病の人は痛みがほとんどない場合があり、特に注意が必要です。
放置せず、必ずかかりつけ医か専門医に相談しましょう。

 また、心筋梗塞の場合は、症状が消えることはほとんどありません。一刻も早く救急車を呼び迅速な処置が必要です。発症から処置にかかるまでの時間が短ければ短いほど命をとりとめる確率も高くなります。
心臓発作の予防と対策

 狭心症や心筋梗塞症を引き起こす危険因子は下記の7項目です。これらの危険因子は、ほとんどが生活習慣病と呼ばれている病気ですから、もしこれらにあてはまるようであれば、早期治療や生活習慣の改善が必要です。
 そのためにもかかりつけ医を持つことは非常に重要です。かかりつけ医に自分の健康状態を知っていてもらうことはとても大切なことです。

  心臓発作を引き起こす危険因子・高血圧症・糖尿病・高脂血症・肥満・喫煙・ストレス・遺伝的素因の7つです。
 
 生活習慣を改善するためには食生活も非常に重要です。バランスのとれた食生活をして動脈硬化を予防しましょう!
 当院では、栄養指導も行なっております。お気軽にご相談ください。

内科・循環器科

あらた内科医院
院長 荒田 義久
〒230-0062 横浜市鶴見区豊岡町7-7
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